大久野島のうさぎさんと桜の木
現代日本人が4月のお花と言われて、一番に浮かぶのは桜の花ではないでしょうか。
実は、春の大久野島のうさぎさんを語る上でも、絶対にはずせないお花なのです。
うさぎさんと桜の木、想像しただけでも可愛いですよね^^
「うさぎさんと桜の関係」と言うほどの、たいそうなものでもないのですが、これまで私たちが観察してきた中で分かったことをお伝えしたいと思います。
そして大久野島に20年通っておりますが、桜の満開時期に合わせることも多いので、その時の写真をご紹介致します。
のんびりと写真鑑賞をして頂ければ嬉しいです。
ちなみに、この桜は今はなくなってしまった本館前の桜の木です。
たくさんのうさぎさんとの思い出を残してくれました。
うさぎさんが好きな桜① 花びら
やっぱり、桜と言えば「桜色」の花びらを思い浮かべますよね。
うさぎさんも、可愛い花びらが大好物なんですよ。
桜吹雪で落ちた小さな花びらを、上手に掃除機が吸い込むように食べていきます。
時々、スズメさんや小鳥さんが花を丸ごと落としてくれるので、それを見つけると嬉しそうに食べていてこちらも嬉しくなります。
今回、桜のことを調べていたら・・・なんと桜の花びらのエキスは美肌効果が期待できるそうです^^
肌の老化の糖化現象を抑えるのに桜の花びらは効果を発揮してくれると記載されていました。
うさぎさんたちも分かっているのでしょうか^^可愛いですね☆
シミの減少とか・・・?(笑)
うさぎさんが好きな桜② 皮&根
桜に限らず、うさぎさんが木の皮や根を食べているところをみると、どうしても「かわいそう」という声が聞こえてきます。
だけど、うさぎさんにとって木の皮というのは「仕方なく食べる食べ物というわけではない」のではと私たちは考えています。
どなたかが置いて行かれたペレットがあるのに、その横の木の皮を食べている光景も何度も目撃しています^^
だから、そういう姿を見つけると「美味しいんだねー♪」と声をかけてしまうんですよ。
そしてまたまた!桜の皮の栄養価を調べたところ、桜の木の周皮を除いた樹皮を乾燥させたものを桜皮といい、江戸時代より健康のために活用されていたそうです。
うさぎさんも、自然と健康にいいらしいことを取り入れているなんて・・・やっぱりすごいです。
桜の木の下でお昼寝なんて、贅沢ですね♪
うさぎさんが好きな桜③ 葉っぱ
桜の葉っぱの時期は、花びらの時期とずれるので、もしかしたらうさぎさんが食べているものが桜の葉っぱだと気づかれないことも多いかもしれません。
ですが、たくさんの葉っぱが落ちている中から、桜の葉っぱを選んで食べる子もいるんですよ。
仔うたちゃんたちは、取り合いをすることも多々あります。それがまた、とっても可愛いんです。
桜餅の美味しい香りも、桜の葉っぱのおかげですよね。
「美味しい葉っぱさん、落ちてこーーい!」
うさぎさんが好きな桜④ 実
美味しい実が出来る桜の種類は限られているのかもしれませんが、落ちてきた小さな実をぽりぽり食べています。
あまりに小さいので、うさぎさんが食べてるーと分かる写真がなくてすみません。。。
人間にとってはすっぱいと思いますが、うさぎさんにとっては美味しいおやつなのでしょうね。
「次は実を食べているところを撮りなさいねー」
頑張りたいと思います^^;
うさぎさんにとって、人間にとって、の桜の魅力
桜の花は、咲いて散るまでがあっという間で短いものですが、それもまた魅力の一つですよね。
大久野島には、山桜、ソメイヨシノ、大島桜、八重桜、枝垂桜など数種類の桜があります。
満開になる時期が、それぞれ少しずれているので、長く楽しむことが出来ますね。
今年の4月は全国的に自粛生活でしたので、私たちも大久野島の桜を楽しむことが出来ませんでした。
来年は、きれいな桜をのんびりと眺めながら、うさぎさんとの関係を観察出来たらいいなと思います。
人間は、花が咲く時期の一瞬を楽しみにしていますよね。
でも、うさぎさんにとっては美味しいものを年中提供してくれて、お昼寝のための陰や隠れ場所を提供してくれる、一年中なくてはならない桜の木の様です。
うたお(中村隆之)と、うたこ(中村麿矢)二人で「うさぎ写真家uta」として活動しています。
2000年より大久野島のうさぎさんの写真を撮り続けています。
これまでの23年間で大久野島のうさぎさんに教えてもらったことを、少しでも多くの方にお伝え出来たら嬉しいです。